
みなさんご無沙汰してしまいすみません。
なんだかあっという間に1か月を経過してしまいました。
書きたいことは山ほどあれど、ありすぎて書けずの毎日ですが、これからもよろしくお願い致します。
先日、福島原発事故をモデルにした劇映画「朝日のあたる家」(監督 太田隆文氏)の東京上映を見てきました。
舞台は浜岡原発から60キロ離れた自然豊かな田舎町 静岡県湖西市。
それが浜岡原発の地震による爆発事故で避難を余儀なくされ、生活を壊されていく住民たちの姿を、4人の家族を中心に描いた物語です。
この映画は、大手企業の制作支援が一切なく、湖西市のボランティアの皆さんの協力のもとできたこと、親戚のおじさん役に先日参議院議員になった山本太郎氏が出演されていること、また完成後の上映に関して大手の映画館が上映の許可を出さなかったことなどで話題になりました。
その後フェイスブックなどを通じて全国に上映を呼び掛けたところ、そんな中でも上映を快諾してくれた映画館が徐々に増え始め、現在は18館にまで増えてきているそうです。
その中で、私の地元である横浜の老舗映画館「シネマ ジャックアンドベティ」の梶原支配人に「10月19日(土)から当館でも上映します!」と嬉しいニュースをもらいました。
監督はまさに身一つで、全国を行脚しながら舞台挨拶を行っている日々。
フェイスブックでお友達になっていただき、やりとりしながら何とか横浜での上映を成功させたいと思っています。
できれば山本太郎さんにも来てほしいと思いつつも、彼も全国キャラバン中で超多忙の身。
マネージャーさんも「本当に申し訳ないですが、今あまり細かいことを考えている時間がないので何とも・・」というお返事でした。
ただ、何かしらのかたちであれ、みなさんとこの映画について語るイベントを企画したいと思っています。
監督が仰っていましたが、この映画のモチーフになっている政府や御用学者と言われる人のコメントなどは全て事実に基づいたものだそうです。
劇映画でありながら、そのような緻密な取材に基づく描写が、否が応でもリアリティをもって迫ってきます。
また、とても印象的だったのは、お母さん役を演じた女優さん、斉藤とも子さんの演技。
事故まではあまり原発のことについて知らなかった母親が、子供の体調が悪くなり、それが降り注いだ放射性物質によるものだと疑いをもった途端に変わり、子供を守るために心を痛めながらも戦う姿を見事に演じています。
監督が「映画は情報ではなく、見る人の『体験』として印象に残る。だからこそ映画で伝えなくてはならないと思った」とおっしゃっていました。
連日解決のめどもなく、ひたすら物凄い高線量の放射性物質が海に流れ込み、テレビやラジオでは一切流れない福島を中心としたガン患者の増加や心筋梗塞・脳疾患を原因とする突然死のニュース。
どうしてここまで真実が隠ぺいされなければならないのか、人間のもつ恐ろしい悪意を感じます。
そんななか、心配と恐怖におびえながら、これからどのようにして生きていかなくてはならないのか、この映画は常に私達の生活と隣り合わせにある原発事故の恐ろしさを伝える映画です。
今だからこそ「見てほしい」ではなく「見なくてはいけない」映画だと思っています。
このブログを読んで、共に生きていると私に実感させてくれる皆さんだからこそ、真実に向き合ってほしいと思います。
「朝日のあたる家」公式ホームページ
http://asahinoataruie.jp/index.html
東京上映 アップリンク 上映スケジュール
http://www.uplink.co.jp/movie/2013/16425
横浜上映 シネマ ジャックアンドベティ 上映スケジュール
http://www.jackandbetty.net/cinema/detail/201/

1件のフィードバック
この国の原子力、日々憤る事を忘れることが出来ない問題意識を背負う真っ直ぐな人間でありたい普通の市民の者です。
僭越ながら必ずお伺いして観賞指せて貰います。